先日『キャット・バルー』のことを書いたが、子どもの頃にテレビで見た映画で忘れられないものがまだ他にもある。そのひとつが『フォロー・ミー(原題: The Public Eye)』という映画。
この映画のテーマソングが印象的で、初めて見たとき(小学生の頃?)から今まで、私の頭の中で時折、再生されてきた。
去年、懐かしくなって、YouTubeで探してみたら、あった~!
YouTube: Follow Me (1971) ~ Follow, Follow [Long Version]
YouTubeのコメント欄に、このテーマソングを"haunting music"と表現している人がいた。
hauntにはいくつか意味があるが、幽霊が出没するという場合にも使われ、haunted mansionというと幽霊が取り憑いた大邸宅、つまりお化け(幽霊)屋敷のこと。
haunting musicとは人の頭に取り憑いて離れない音楽ということか。まさにこの音楽は私にとってhaunting musicである。
子どもの頃、私はミア・ファローがものすごく苦手だったのだが、この年になって見てみると、なんだかとっても可愛い。特に、この映画の主人公ベリンダは非常にチャーミング。
年上のご主人とうまくいかなくなった事情は、子どもの私でもなんとなく分かったけど、当時は、ご主人が彼女に優しくしてくれないことが不満なのかと思っていた。
しかし、あらためて見てみたら、違った。彼女は自分が彼にしてあげられることが何もないといって悩んでいる。
The trouble is, it's like, it's like there's a great list already made up and there's no room on it for anything more---anything or anybody. He doesn't need me. What can I give him?
問題は、立派なリストができあがってしまっていて、そこにはそれ以上何も、誰も入り込むスキがないみたいになっていることなのよ。彼は私を必要としていない。そんな彼に何を与えられるというの。
昔、「くれない族」という流行語があったけど、ベリンダはその正反対だ。「~してくれない」じゃなくて、「~してあげられない」のが悩み。
ベリンダ、偉い!
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